ZBrush – お試し編
ZBrush編をいくつかに分けて書いとこうと思います。
- ZBrush → Substance Painter → Modo → Unity までの記録(1) : 蟲籠式再稼働
- ZBrush → Substance Painter → Modo → Unity までの記録(2) : ZBrush – お試し編 ←このMEMO
- ZBrush → Substance Painter → Modo → Unity までの記録(3) : ZBrush – 書き出し編
- ZBrush → Substance Painter → Modo → Unity までの記録(4) : Substance Painter – ベイク編
- ZBrush → Substance Painter → Modo → Unity までの記録(5) : Modo – マテリアル設定編
- ZBrush → Substance Painter → Modo → Unity までの記録(6) : Unity – 読み込み編
ZBrush編は、ZBrushで造形し、Substance Painter用にFBXを書き出すところまでをメモしておきます。
このモデルは、最初、ZBrush Coreで作成しましたが、Coreのドキュメントは、4R8や2018でも無事に開くことができました。
自分の手にこのソフトウェアが馴染むかどうか、タブレットとともに試してみるには、安価なワコムタブレットにバンドルされたZBrush Coreから試すのがいいと思います。(まだ買えそう)
他の製品とやりとりするのに、FBXの読み込み書き出しは必須だろうということで、ZBrush Coreで基本的な使い方をマスターしたならば、ZBrush2018へアップグレードすべしだと思います。(で、この場合にブラックフライデーのキャンペーン内容によっては、新規にZBrushを選んだほうがいい場合があるので要注意です)
ZBrush Coreは、FBX書き出しができないのです。あと、後述のZRemesherも使えないですね。造形するだけであれば(あるいは、3Dプリントだけするとかであれば)、ZBrush Coreで十分ですが、ここではSubstance Painterとかに持ってきたいので、思い切ってZBrush2018にするですね。
ZSphereで基本的な形をつくる
この辺からは蟲籠式ということで、人によって作り方は様々となってくると思いますが、とにかく自由にZBrushを楽しみながら造形していきます。最初なので、あまり細かい事は気にしないで粘土で物を作って楽しむようにやるのがいいと思ってます。そのうち、様々なテクニックとかノウハウみたいなものが身についていけばいい、と割り切って思うがままにやっちゃいます。
そんなときにオッ?と思ったのがこのZSphere。最終的にリグみたいな情報がついて、骨組み(ボーン)みたいなものを維持しながら作れるものかな?と思ったらチガッタ。おおまかな形を作るための支援機能みたいなもんですかね。こんな感じである程度のボリューム感を作ったモデルに対して「姿勢」のような感覚で調節するのにいい感じでした。
ZSphereで姿勢を調節 from mushikago on Vimeo.
こんな風に微妙な姿勢のニュアンスを調節するのに、すごくいい機能。
そして、これで行く!と決めたら、その時点でポリゴンの塊となって、ZSphereの役割はそこまでって感じです。
ZBrushでスカルプティング
「サブツール」が若干扱いにくい感じはあるものの、邪魔なものは非表示にしながら、とか、慎重につくりたいものは、複製しておきながら、とかして削ったりコネコネしていきます。こんな感じで仕上がり。
他にもいろいろ好きなものをつくってみると。(実はこのサリーが一番最初に作ったもの)
ブラシをいろいろ試しつつ、引っ掻いてみたり
息子が考えたキャラを作ってみたり、
妖怪百々爺(ももんじい)を作ってみたり。
ZBrushでの技法は、改めて別のMEMOで残していこうと思いますが、入門系チュートリアル動画や参考URLだけメモしておきます。
Sketchfabの存在はでかい
作っただけでは面白くなく、やはりシェアしてどこかに公開したいのですが、スクリーンショットだけではつまらないですね。ある程度3D感が伝わる形で貯めていきたいというのに、もってこいなのがSketchfab。アカウント作れば無料で誰でも使えます。
3Dプリントしてみる
ZBrush Coreをやったら、一度やってみたいのが、3Dプリントしたらどうなるか。「ペンタブでZBrushCoreを研究する人」に、一応、こうしておいたら立つんじゃないか、という足をつけておいて(テーブル2本足でも、椅子と合わせて3本足で立つだろうということで)、こんな感じで実際どんな感じで3Dプリントされるのかを試してみました。DMM.make のサービスを使って出力してみたのが、こんな感じ。
このほっそいペンタブのペンまであるのに感動。
もうZBrushは、このくらいまで触ってるだけでも十分楽しいのですが、この次のMEMOでは、ZBrush2018にて、Substance Painterで質感やテクスチャを描き込んでみたい、というあたりの流れを書いておこうと思います。
東京造形大学卒業後、マクロメディア(現アドビ)に入社。QAやテクニカルサポートマネージャーとしてFlash、DreamweaverなどのWeb製品を担当。独立後、2007年に虫カゴデザインスタジオ株式会社を設立。2021年東京三鷹を拠点に。最近は、CakePHP、Laravel、Unity、ZBrush、Modo、Adobe Substance 3D、Adobe Firefly、Xcode、Firebaseにフォーカスしています。モバイルアプリ開発情報を主としたブログ「MUSHIKAGO APPS MEMO」の中の人。