Unityでアプリ名を日本語にする方法をささっとMEMOしときます。
【追記】いきなり最初のステップで書いた1.3.2を入れるとバグることがわかりました。
一見、うまく行ったかに思えるのですが(TestFlightも無事にリリースできるし)、メールで問題の箇所が指摘されます。
ITMS-90784: Missing bundle name – The CFBundleName and CFBundleDisplayName Info.plist keys are missing or have empty values in the bundle with the com.mushikago.Hoge bundle ID.
ITMS-90784: バンドル名の欠落 – CFBundleNameおよびCFBundleDisplayName Info.plistキーが欠落しているか、com.mushikago.HogeバンドルIDのバンドルに空の値があります。値の少なくとも1つを提供し、新しいビルドをアップロードしてください。アプリが複数のロケールをサポートしている場合は、アプリのローカリゼーションフォルダに加えて、Info.plistファイルにこれらのキーの少なくとも1つの値を提供していることを確認してください。
この問題は、
で取り上げられていて、次のリリースで修正したとのことですが、検索で見つけると、Unity Editorのバージョンによっては 1.3.2 など古いものが入るためバグります。以下にインストール方法を書き直しておきます。(Unityの人も手動で入れるのがベストだと言ってます。)
残念ながら、パッケージマネージャーには最新バージョンは表示されませんが、そのバージョンのUnityがリリースされたときに伝えられたバージョンのみが表示されます。
新しいバージョンをリリースすると、変更を加えてパッチでリリースしない限り、表示されません。したがって、手動で更新することが最善のアプローチです。
- Window > Package Manager で
Unity Registry を対象に「loc」と入れて検索。見つかった「Localization」(現在1.3.2)を Install
+を押して、「add package from git URL …」で「com.unity.localization
」と入れてインストール。 - Project Settings に Localization という項目が追加されるので選択肢し「Create」。保存先を聞かれるので「Assets」フォルダに「Localization」(任意の名前)という感じの名前のフォルダを作ってその中に保存。
- 「Locale Generator」をクリックし、「English」と「Japanese」にチェック。日本だけでリリースするとしても「English」もつけないと、後でXcodeでビルドするときにエラーになる。保存先を聞かれるので、先ほどのLocalizationフォルダを指定。
- 「Specific Locale Selector」の「Locale Id」と「Project Locale Identifier」を「Japanese (ja)」に。
- Window > Asset Management > Localization Tables を開き、「New Table Collection」をクリック。String Table CollectionというTypeで、Nameに「TextTable」(例)という名前で「Create」。やはり、保存先を先ほど作った Localizationフォルダに指定。
- 「Add New Entry」で新しいKeyを追加。「AppName」(任意)というキーで英語と日本語の文字列を入力(適用ボタンなどはないので入力し終えたら設定される模様)。
- Project SettingsのLocalizationに戻って、Metadata部分の+ボタンから、iOS > App Info を追加。「Short Name」の値を選択するとパネルが出てくる。そのままでは選択項目がなく、「st:」となっているところにAppNameの検索文字列として「ap」のように入れると、初めて選択肢が出てくる。先ほど作成した AppName というキーをダブルクリックして適用。「Display Name」も同様に AppName を設定。
- ここまでで設定完了。あとはビルドしてXcodeプロジェクトを確認するとCFBundleNameとCFBundleDisplayNameがInfoPlist (Japanese) というところに書かれていて、ビルドすると無事にアプリ名が日本語になります。(Englishも設定しておかないとここでビルドエラーになるようです)
【追記】Info.plistを比較してみると、1.3.2では空なのに対し、1.4.5ではデフォルトの値が入っている
以上iOSについてでしたが、Androidについてはまた後日。
東京造形大学卒業後、マクロメディア(現アドビ)に入社。QAやテクニカルサポートマネージャーとしてFlash、DreamweaverなどのWeb製品を担当。独立後、2007年に虫カゴデザインスタジオ株式会社を設立。2021年東京三鷹を拠点に。最近は、Unity, Unity Netcode for GameObjects, CakePHP, Laravel, ZBrush, Modo, Adobe Substance 3D, Adobe Firefly, Xcode, Apple Vision Pro, Firebaseにフォーカスしています。モバイルアプリ開発情報を主としたブログ「MUSHIKAGO APPS MEMO」の中の人。