アドビ、2020年 FlashPlayerのサポート終了を発表

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ブラウザ上でFlashコンテンツを再生するプラグインのサポートを2020年に終了するということです。ブラウザの表現力が乏しい頃に、プラグインを使うことでWebブラウザ内に活気をもたらしていた時代があったわけですが、そこでトップの座に位置していた「FlashPlayer」がその役割を終えたということですね。

 

Adobe Animate CCは続く

ユーザにとっては、死んだように残されていくよりは、このように3年の猶予付きで告知された方がよかったのだと思います。

ただ、ここで間違ってはいけないポイントは、Flashコンテンツを作ることが可能な制作用のソフトウェア「Flash Professional」の開発を終了したわけではないという点です。数年前に改名して「Animate CC」となっています。

「Adobe Flash Professional」が名前を変えて「Adobe Animate CC」になるそうです。 これは大きなニュー...

「Player」がつくかつかないかだけで、ほぼ同じ名前なため、どちらを指すのかわかりにくかったところを、

 残したい方を改名→時代の流れで役割を終えた方を終了

とした感じですね。Flash Professionalに少しでも影響しないように改名しておいたのは、計画的なことだったのだと思います。

Animate CCは「ANIME」を作るもの

では、「Adobe Animate CCで作成したアニメーションはどこで活躍することになるのか」ですが僕が思うには、やはりデジタルビデオだと思います。(NHK NEWS WEBのリンク先がなくなってもうてるけど)

「デジタルビデオ書き出しの時代がくる」ということについては、2013年頃にわかっていました。

この15年以上もの間、史上最強のアニメーション制作ソフトとして、あのDirectorの火の海をも消し去るほど高速なカニ歩きで水しぶきをまき散...

さてここからが肝!昔は、パブリッシュしてブラウザのFlashPlayerで見るもんでした。
CC以降の時代はもうこれで行きましょ、「ビデオ書き出し」です。バージョンCCでは、ビデオ書き出しの速度が神速です。ビデオで書き出して、YouTubeで公開しましょ。

他にも、HTML5への出力という考えもあるかと思います。また、「Adobe AIR」はそもそも名前にFlashがつきませんが、こちらも終了するわけではありませんね。

昨日は、FlashPlayerにお世話になった方々の想いを数多く目にしましたが、僕の率直な気持ちとしてはこんなところ↓

問題としては・・

「Flash」という言葉自体がなくなっていくのか?製品名も「Animate」、FlashPlayerもなくなる、今まで「Flashコンテンツ」と呼んでいたものは、今後なんと呼ぶのだろうか。上記のNHK Webの記事では(リンク先ないけど・・)、湯浅監督は、思いっきり「Flashアニメ」と呼んでいるし、それが一番わかりやすいといえばわかりやすい。Flashを使いこなせる人を「Flasher」とか「Flash使い」と言っていた。これらは、良くも悪くも「Flash」を根付かせるためのブランディングの影響なわけですが、今後どう呼んでいけばいいのか。この辺も今後気になるところです。

追記:最近(2017年7月現在)では「WEB系アニメ」「WEB系アニメーター」と呼ぶようになってきているそうです。

FlashPlayerのサポート終了に関する記事

なんか偏った書き方をしている記事もありますが、そんなのも含めて記録ということで。昨日と今日あたりで見つけることのできたリンクを羅列しておきます。

Adobe Flash, Animate, and Animation
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アドビシステムズは、2020年末に「Flash」の提供を終了し、同ソフトウェアのアップデートと配布を停止すると述べた。
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米Adobe Systemsが、Webで動画やゲームなどに使われている技術「Flash」を2020年で終了することを計画していると発表しました(関連記事)。現役で使われている技術だけに影響を受けるサイトが多数発生すると思われますが、ネットユーザーであれば誰しもが気になっているで…
Adobe(アドビ)はついに動画やゲーム制作に使われてきた規格「Flash」の終了宣言をしました。今後その役割はHTML5が担っていくことになりそうです。
Adobeが、Flashのサポートを2020年で終了すると発表しました。理由はすでにFlashの利用が大幅に減ってきているため。
すでに大きく報道されている通り、Adobe SystemsがFlashプラットフォームに対するロードマップを発表しました。 大雑把にまとめると、Webのインタラクティブコンテンツの世界ではすでにHTML5、WebGL、WebAssemblyなどが成熟してきたため、同社ではFlashからこれらの技術への移行を推進した上で...
アドビがようやく「Flash」のサポートを2020年に終了すると発表した。その脆弱性ゆえにハッカーの標的にされてきたFlashが姿を消すことで、ウェブの世界はもっと安全になり、ブラウザの動きは軽くなる。そのはずだったが、まだ少なからぬ問題が潜んでいるのだ。
多くのサイトは脱Flashの流れのなかにあり、従来Flashで作られていた表現の多くはHTML5へ移行が進んでいます。使われている技術は変われど、アニメーションを心地よく見せる技やユーザーを楽しませる要素は普遍的なもの。かつて話題になったFlashサイトから得られるものは多いはずです。
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