Flash Pro CS5.5 の新機能として、FLA内のシンボルなどのアセットをそのプロジェクトにある複数のFLAで共有して、ひとつのライブラリに保管する事ができます。ここでは、その解除を一発で行う方法をメモしておきます。
プロジェクトを設定し、シンボルを共有すると、そのフォルダに「AuthortimeSharedAssets.fla」というFLAが作られます。このFLAのライブラリを共有ライブラリと呼んでいるわけです。
シンボルを共有ライブラリにコピーするためには、シンボルの横にあるチェックマークにチェックを入れます。
※チェックは、共有ライブラリを設定している場合に、そのFLAのライブラリに表示されます。
共有を解除する場合は、このチェックマークを外すだけです。ただし、リンクが解除されるだけで、「AuthortimeSharedAssets.fla」の中にデータは残ります。これはむやみやたらに削除しないというポリシーによる仕様のようです。
次々にチェックマークをつけて共有アセットを増やしたり、内部にシンボルを数多く含んだ大元のシンボルを共有したりすると、かなりの数のアセットが共有化されていきます。
そしてコンテンツを作り込んでいくと、なんらかの不具合などが生じて(※)、「シンボルを共有していない状態」にしたくなる場合があります。
(※「シンボルの更新」という作業が非常に重くなったり、この作業によって落ちるようになってしまったりなど。)
このように、どうしてもリンクを解除したくなった場合は、ひとつひとつチェックマークを外していけばいいのですが、大量にリンクしている場合は大変な作業になります。
これを一発で解除するには・・・
一度すべてのFLAを閉じて、そのプロジェクトの「AuthortimeSharedAssets.fla」を「AuthortimeSharedAssets2.fla」のようにファイル名を変更しておきます。
その状態で、解除したいFLAを開くと、次のようなアラートメッセージが出て、すべてのリンクを解除する事ができます。
その状態でFLAを保存して、「AuthortimeSharedAssets.fla」は元の名前に戻しておきましょう。
軽い裏技ですが、一気に解除する機能はないので、こうすると便利です。
東京造形大学卒業後、マクロメディア(現アドビ)に入社。QAやテクニカルサポートマネージャーとしてFlash、DreamweaverなどのWeb製品を担当。独立後、2007年に虫カゴデザインスタジオ株式会社を設立。2021年東京三鷹を拠点に。最近は、Unity, Unity Netcode for GameObjects, CakePHP, Laravel, ZBrush, Modo, Adobe Substance 3D, Adobe Firefly, Xcode, Apple Vision Pro, Firebaseにフォーカスしています。モバイルアプリ開発情報を主としたブログ「MUSHIKAGO APPS MEMO」の中の人。