僕の場合、テスト版ではバージョン番号を増やさずにビルド番号を増やしてテストビルドを管理しています。
テスト版を頻繁に配信している場合に、ビルド番号を最新にしてビルドしたいところですが、アーカイブした直後にビルド番号を変更しておくのを忘れたことに気づく、なんて事が多いので、なんとかここを自動的に増やせないものかを考えていました。
Xcode 6 Auto-Increment Build Number Script
ここにあった方法をそのまんま試してみます。
ただし、この結果、どのような動作をするようになるかというと、「ビルドするごとに1足される」ので、例えば、iOSシミュレーターで動作確認したりしただけでもビルド番号が増えます。何も変更点がない状態であれば、同じものをもう一度ビルドしてもビルド番号は増えません。
なので、今まで以上にビルド番号が圧倒的に大きくなっていく可能性もありますのでご注意を。このような動作でも自動的にビルド番号増やしたいという場合は試してみるといいと思います。
プロジェクトフォルダに新しいフォルダを作り、
「tools」と名付けます。
ターミナルを起動し、「cd 」と入力し、その後に上記の「tools」フォルダをドラッグ&ドロップしEnterすれば、
そのプロジェクトフォルダに移動することができます。
そのフォルダ内に「bump_build_number.sh」というファイルを作りたいのですが、vimでやってしまいましょう。
「vi bump_build_number.sh」と入力してEnter。
存在しないファイルなので新規にこのファイルを作ってくれます。
下記↓のスクリプトをそのままコピペしちゃいましょう。なぜか、ペースト時に最初の方の部分が正しくペーストされない事があるのでご注意を。
「esc」キーを押してInsert状態を解除します。
「:wq」と入力して、Enterを押すと保存して終了します。
「chmod 777 *」と入れてEnterを押し、そのファイルのアクセス権限を設定しておきます。(これやんないとあとでエラーになります)
プロジェクトの「Build Phases」を開いて「+」のメニューから「New Run Script Phase」を選びます。
下記の場所をクリックして
「${PROJECT_DIR}/tools/bump_build_number.sh "${PROJECT_DIR}/${INFOPLIST_FILE}"」
と入力しましょう。
あとは、前回ビルド時から変更点があると、ビルドした後に次のビルドのために値を1自動的に足してくれるようです。(ビルドしている間に「Build Phases」を見ていると1増えます。)
東京造形大学卒業後、マクロメディア(現アドビ)に入社。QAやテクニカルサポートマネージャーとしてFlash、DreamweaverなどのWeb製品を担当。独立後、2007年に虫カゴデザインスタジオ株式会社を設立。2021年東京三鷹を拠点に。最近は、Unity, Unity Netcode for GameObjects, CakePHP, Laravel, ZBrush, Modo, Adobe Substance 3D, Adobe Firefly, Xcode, Apple Vision Pro, Firebaseにフォーカスしています。モバイルアプリ開発情報を主としたブログ「MUSHIKAGO APPS MEMO」の中の人。