UnityとVision Pro(1) 開発準備編

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UnityとVision Proで何ができるのかを研究中です。Unity Proのライセンスを少なくとも25年10月頃までは持っていられると見ているので、それまでの間にVision Pro用にどのようなコンテンツを作成できるのか研究しようと思っています。
(Unity 2022.3.38f1)

慣れ親しんだ Unity のワークフローとパワフルなツールを使って、visionOS と Apple Vision Pro がひらく空間コンピューティングの時代に向けてゲームやアプリの開発や移植を行いましょう。

「Unity Pro、Unity Enterprise、Unity Industry の加入者であれば」や「Unity の visionOS の公式サポートは、2022 LTS を使用している Unity Pro、Unity Enterprise、Unity Industry のすべての加入者」と明記されており、Unity のPersonalでは扱えないようなので、だいぶ閾が高く、情報も薄くなっていくと思われます。

ちなみに、Vision ProはiOS用にビルドしたアプリをそのままWindowed App(ウィンドウモードのアプリ)として動かせます。M1以上のMacも同様ですね。この互換性アプリであれば、Unity Proライセンスがなくても作れるので、ここでの研究はVision Proネイティブならではの部分にどれほどの魅力があるのかを研究しようと思っています。

どのようなvisionOSアプリを作れるか

どのような visionOS アプリケーションを作成できますか?

Unity は、完全没入型(VR)、没入型(MR)、ウィンドウアプリケーション(Shared Space で実行される従来の iOS アプリケーション同様のもの)など、さまざまな種類の visionOS アプリケーションをサポートしています。

とあり、MR(複合現実:現実世界と仮想世界を融合させた技術や体験)については「PolySpatial」という機能拡張を加えることで開発することになり、Volumes(箱型アプリ)とSpaces(そのアプリだけの空間)の二つのタイプが作れるようです。サンプル動画を撮ったので「UnityとVision Pro(2) Unity PolySpatial Samplesの実機での動画と作成手順」で。

XcodeとVision Proの準備

XcodeでVision Proのコンテンツを確認するには、

  • TestFlight経由でインストール
  • Xcodeから実機に直接インストール
  • XcodeのVision Proシミュレータで確認
  • Play to Device(実機やシミュレータとUnityを接続)

くらいの方法だと思います。UnityのVisionOSビルドをTestFlight経由でインストールしようと思ったところ、XcodeのビルドまではSuccessだったものの、アップロード時にアイコンがなんたらと言われてアップロードできなかったので保留中です。なんかちゃんとアイコン用意しないとダメみたい。

Since Unity doesn’t yet have support for setting up an app icon for visionOS, I’ve made a script that will do it for us on post-process. Hope it’s useful for ot...

ちょっと面倒そうなので、まずはシミュレータと直接実機へインストールする形だけを準備しようと思います(その後、Play to Deviceをやってみる)。直接実機へインストールするにはApple Developer Programに入ってないとダメで、ライセンスを持っているなら「Signing & Capabilities」でAutomatically manage signingをオンにして Teamを選べば、XcodeだけでProvisioning Profileなどをセットアップしてビルドできるようにしてくれます。

シミュレータ用ビルド

Unityでビルドする際、Build SettingsのTarget SDKを「Simulator SDK」にしてビルド。Xcodeで開くと、Unity-VisionOSのビルド先が選べるようになっているので、Apple Vision Pro(なし,2.0, 2.1のようにバージョンごとに存在)を選びます。

シミュレータのクオリティが高いですね。いろんな部屋があります。

01

実機用ビルドをXcodeからインストール

Unityでビルドする際、Build SettingsのTarget SDKを「Device SDK」にしてビルド。

リモートデスクトップ状態でXcodeのWindow > Devices and Simulators を開くとApple Vision Proがあるのでペアリング。

02

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そのデバイスをデベロッパーアカウントに登録するか聞かれるので登録。

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ここまで接続できれば、Unityで作ったvisionOS用のビルドをXcodeでビルドして、無線で実機へインストールして実行することができます。

Play to Device

上記のようにUnityでビルドして、Xcodeで開き、インストールして実行といった作業をせずともUnityから直接実機で動作確認できるようで、こちらについては「UnityとVision Pro(3) Play to Device 試してみた」で。

 

以上、とりあえずシミュレータと実機確認までの内容ですが、続編を別途MEMOしていこうと思います。

追記:続き→ UnityとVision Pro(2) Unity PolySpatial Samplesの実機での動画と作成手順