ついに、スイッチサイエンスさまから「Raspberry Pi Zero W」を入手できたので、早速セットアップを試みてみます。しかし、現在もなお入手困難の状況が続いているようですね(2017/12現在)。。
※ 今現在(2018.02)では、「Raspberry Pi Zero WH」というヘッダ付きのものがあるので、どうせつけるなら最初からついている方を入手した方がいいでしょう。総額もWHの方が安いです。
いくつかの大変有益な情報をそのまんま参考にさせていただきましたので、紹介しながら、MEMOしておきます。
いろいろ最初に必要そうなものを集める
「Raspberry Pi Zero Wのヘッドレス設定手順」を最初に見ていれば、ディスプレイやマウス、キーボードなどもかき集めることなく、すぐさまセットアップできたんだと思いますが、僕の場合は、テレビにHDMI接続する形でやったので、押入れにしまいこんでいたマウスやらケーブルやらをかき集め、必要な変換プラグは購入してきました。以下のようなものを使いました。
- Raspberry Pi Zero W本体とプロテクターケース(ケース別売)
- Micro SD 16GB(コンビニで購入)
- Micro SD → USB 変換アダプタ (家にあったもの)
- HDMI(タイプA メス) → HDMI mini(タイプC オス) 変換アダプタ (購入)
- USB A(4ピン メス) → USB micro B(5ピン オス) 変換ケーブル (購入)
- HDMIケーブル(家にあったもの)
- USBケーブル(電源用Micro B 家にあったもの)
- USBマウス(家にあったもの)
- USBキーボード(家にあったもの)
- Bluetoothマウス(Macに使ってた)
前述したように、ZeroWは、USBの電源供給さえあれば、VNCでMac等に表示するところまでいけるので、必要なものとしては、1, 2, 3, 7あたりがあればいけるということになりますね。しかし、以下の手順では、最初にテレビにRaspberry Piを表示してみる流れでやっています。
RASPBIANをSDカードにインストール
「Raspberry Pi 3をMacでインストールして起動するまで」が非常にわかりやすく、この通りにやりました。以下は簡単にMEMOだけ残しておきます。
- 「Download Raspbian for Raspberry Pi」から「RASPBIAN STRETCH WITH DESKTOP」をDownload Zip。
- インストールするものが 4GBちょいあるので、8GBか16GBくらいのSDカードを購入し、Macに接続(アダプターを使ってUSB接続しました)
- ディスクユーティリティで「MS-DOS(FAT)」でフォーマット。名前はあとで変わるのでなんでもよし。
- ターミナルで「
diskutil list
」を実行し、SDカードのパスを確認。「/dev/disk2」のようになる。 - 「
diskutil unmountDisk /dev/disk2
」でアンマウント。 - ダウンロードしたファイルは、「2017-11-29-raspbian-stretch.img 」のようなファイル名になっていると思います。その.imgファイルを保存しているフォルダに「
cd /Users/tshiraishi/Desktop/RASPI3_IMG/
」で移動。 - 「
sudo dd bs=1m if=2017-11-29-raspbian-stretch.img of=/dev/disk2
」を実行。パスワードを聞かれて、Macへログインするときのパスワードを入れれば、コピー開始。だいぶ時間がかかる。 - しばらく放置して戻ってみると、「
4919918592 bytes transferred in 2381.394163 secs (2065982 bytes/sec)
」のように出力されて、コピーが終了していました。 - コピーが終わったら、SDカードを安全に取り外し、Raspberry Pi Zero Wに装着しておく。
テレビにHDMI接続して、デスクトップ上でWifiなどを設定
最初やったときは「信号がありません」と表示されたのですが、HDMIを先にしっかり差し込んでから(USBキーボードもつけて)、電源USBを接続したところ、ラズパイマークが出て、しっかり起動することができました。
ログイン
ログインidの初期値は「pi」、パスワードは「raspberry」
USBハブは使わなかったので、USBマウスとUSBキーボードを随時付け替えて操作しました。
起動後、初期状態では、英語UIですが、menu>設定>Raspberry Piの設定>ローカライゼーションで、地域:Asia、位置:Tokyoにすると(日本語で書いてますが初期状態は英語表記です)、次回起動時からUIが日本語になりました。
マウスとキーボード
Bluetoothマウス(Mac用)があったので認識させてみました。Zero Wでは何もせずともBluetoothが付いているので、最初にUSBはキーボードを接続し、マウスはBluetoothで認識させました。(Bluetoothは右上にアイコンがあり、開くと近くのBluetooth端末が認識されます。その中に現れるMac用マウスを選択するだけで使えるようになりました)
Wifi接続
ネット接続も最初のうちにやっておきたいところですね。右上の方にアイコンがあり、これも直感的にわかると思います。
VNCで接続してMac上にRaspberry Piのデスクトップを表示
テレビである程度まで操作し、Wifiも繋がったところで、あとはMacだけでなんとかできるようにしてみます。「Raspberry Pi セットアップ(書き込み~SSH設定まで) – Qiita」や「Raspberry Pi Zero Wのヘッドレス設定手順 – Geno Works」にあるように、まず「SSH」を有効にします。Raspberry Piを終了させてから、ちょい待って(アクセスしている場合があるので)、安全にSDカードをいったん外し、Macに差し替えます(USB変換アダプタ使用)。ターミナルで以下のコマンドを入力すると、中身が空の「ssh」というファイルがSDカード直下にできます。
bash
$ touch /Volumes/boot/ssh
このSDカードを再度Raspberry Pi Zero Wに差し替え、USB電源ケーブルを接続して起動します。LEDが少々チカチカしている状態が続くので、それを待ってから、Macのターミナルで「ssh pi@raspberrypi.local
」と「pi」アカウントでログインすると、パスワードを聞かれるので「raspberry
」と入力します。そして、
pi@raspberrypi:~ $ sudo raspi-config
と入力して設定画面を表示します。
- 「5 Interfacing Options」>「P3 VNC」>Would you like the VNC Server to be enabled?「はい」
- 「7 Advanced Options」>「A5 Resolution」>「1024×768」あたりを。
<Finish>を押して、ターミナルでは「pi@raspberrypi:~ $ exit
」を実行して終了します。次に
「VNC Viewer」のMacOS版をダウンロードして起動。「Enter a VNC Server address or search」欄に「raspberrypi.local
」 と入れるとアクセスできました。
username 「pi」、password 「raspberry」でログインできました。ログイン後、アラートが表示されますが、パスワードは変更しておいた方がいいでしょう。
終了するときは、メニューからシャットダウンを選んで、LEDの点滅が消えたら、USB電源コードを抜いて終了です。
東京造形大学卒業後、マクロメディア(現アドビ)に入社。QAやテクニカルサポートマネージャーとしてFlash、DreamweaverなどのWeb製品を担当。独立後、2007年に虫カゴデザインスタジオ株式会社を設立。2021年東京三鷹を拠点に。最近は、Unity, Unity Netcode for GameObjects, CakePHP, Laravel, ZBrush, Modo, Adobe Substance 3D, Adobe Firefly, Xcode, Apple Vision Pro, Firebaseにフォーカスしています。モバイルアプリ開発情報を主としたブログ「MUSHIKAGO APPS MEMO」の中の人。