法人として iOS Developer Program に登録し、AdHoc用のプロビジョニングプロファイルを作成するまでの全スクリーンショット [2014]

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まっさらな状態からAppleIDを取得し、法人としてiOS Developer Programに参加・アクティベイトし、その後、オマケでAdHoc用のプロビジョニングプロファイルを準備するまでを、スクリーンショットとともにMEMOしておきました。長編MEMOです。

法人として iOS Developer Program に登録し、AdHoc用のプロビジョニングプロファイルを準備するまでの全スクリーンショット [2014]

個人アカウント(Individual)については「日本のApple StoreでiOS Developer Programを購入しActivateするまでの全スクリーンショット」でMEMOしてますが、2年前の事なので、状況も変わってきている事と思います。途中で法人登録の流れになりますが、その他は個人も法人も基本的には同様なので、個人の方にも参考になる部分があるかと思います。個人の場合は、「iOS Developer Programに法人として登録する」の分岐の後クレジット情報を入れ、「アップル側の審査を通過〜プログラム購入手続き」のProgram License Agreementのところまでジャンプできると思います。

※ iOS Dev Centerの登録手順は常に変化しており、そのフローも含めて改善もされていきます。ここに残したMEMOは、2014年3月〜5月現在のMEMOとして参考にしてください。また、登録までに1ヶ月以上かかっていますが、これは社名の英語表記が間違っていたのを修正するのに一悶着あったからです。しかし、最短でも2週間くらいはかかるんじゃないかと思います。

追記:2017.11 秘密鍵+CSR作成〜証明書作成〜.p12作成〜プロビジョニングプロファイル作成までの流れについて、2017年版を作成したのでこちらにもリンクを置いておきます。

久しぶりにXcode以外で使う.p12ファイルやプロビジョニングプロファイルを作成したので、全スクリーンショットを残しておきました(2017...

 

用意するもの

  • 会社の情報の英語表記(アップルへの申請時)

    Organization Type(選択)
    Legal Entity Name
    Website
    Work Email
    Headquarters Phone

  • プロジェクトの責任者情報の英語表記(アップルへの申請時)
    First Name
    Last Name
    Title
    Phone
    Email(会社のドメインがベター)
  • D-U-N-S Number(9桁の数字)
    (すでに取得済みなら最短でいける)
  • D-U-N-S Numberがない場合の会社情報の英語表記
    (D‑U‑N‑S Number検索ツール使用時 / 申請時)

    • 会社名
      Legal Entity Name
    • 会社住所
      Street Address
      City/Town
      State/Province
      Postal Code
      Phone Number
    • 担当者
      Given Name
      Family Name
      Job Title
      Phone Number
      Work Email
  • 「履歴事項全部証明書」等の事業者登録書類(business registration)のスキャンデータ(PDFや画像)
  • 支払い用のクレジットカード

このMEMOの全体の流れ

  1. Apple IDの作成
  2. iOS Developer Programに法人として登録する
  3. D-U-N-S Numberを検索し、なければ、そのまま申請する
  4. D-U-N-S Number requestの結果
  5. 株式会社東京商工リサーチで検索してみる
  6. 取得したDUNS Numberを入力して先に進む
  7. アップル側の審査を通過〜プログラム購入手続き
  8. AdHoc用のプロビジョニングプロファイルを準備するまで

Apple IDの作成

メールアドレスをApple IDとして登録する事になります。どんなメアドでもいいのではないかと思いますが、ここでは、登録する会社が所有するドメインで、その組織の責任者がメール確認できるメアドにしています。

まずは、iOS Dev Centerに行きましょう。すべてココがベースとなります。「register for free」や「Register」を押してApple IDの登録を開始します。

01

「Create Apple ID」を選択。

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Apple IDの情報を入力していきます。いろいろ入力する前に、中盤にある「Mailing Address」のRegionを「Japan」にしましょう。ミドルネーム欄とかがなくなり日本人向けの入力モードになります。

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自分自身が責任者で直接情報を入力できるという方も居れば、部下が上司の情報を入れるなんて事もあるのかもしれませんね。状況はいろいろあると思いますが、組織やプロジェクトの責任者の情報を入れていく事になると思います。

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Rescue Email Addressには、緊急時のもう1つのメアドを登録しておく事ができます。オプションなので設定しなくてもよさそうです。(これはAppleIDではなく、あくまでも予備のメアドですね)

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人間にしか認識できない文字を入力して「Create Apple ID」を。

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「Verify your email address」と出たら、登録したメールを確認。

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登録したメアドにApple(appleid@id.apple.com)からメールが届きます。「今すぐ確認」というリンクをクリック。

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リンク先で、先程登録したAppleIDとパスワードを入れるとログインでき、メアドが確認され、Apple IDが使えるようになります。

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緊急時用のメアドも、登録したのであれば、メールが来ているはずです。承認しておきましょう。

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さて、再度iOS Dev Centerに行き、今度はサインインしてみましょう。

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最初のサインインでは、Review Agreementが表示されるので、よく読んだ上で「By checking this box …」をチェックして「Agree」。

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簡単なアンケートを済ませ、「Register」。

What role best describes you?
(あなたはズバリどれ?)

When did you start developing for Apple platforms?
(いつ頃から開発を始めたの?)

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What are you developing?
(何を開発してるの?)

What other platforms do you develop for?
(他に開発してるものは?)

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これでiOS Dev Centerにサインインしている状態で、まだiOS Developer Programライセンスを購入する前の状態となりました。

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XcodeやiOSシミュレーターも無償で入手できるので、すでに開発は進められますが、実機にインストールするのに必要なプロビジョニングプロファイル等の入手は、右上の「iOS Developer Program」にjoin(参加)した後、可能になります。

iOS Developer Programに法人として登録する

いよいよ iOS Developer Program への登録(参加)です。まだ登録していないアカウントの場合、右側に「Join the iOS Developer Program」と表示されます。参加後は、このエリアにアプリ登録に必要な項目が現れます。

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「Enroll Now」をクリックします。このiOS Developer Programは年間7800円(税別)かかります。(2014年4月現在)

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「Continue」をクリック。

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すでにログインしているApple IDが表示されますが、このアカウントで間違いなければ、「Continue」をクリック。

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ここで個人登録の方は左側の「Individual」、法人で登録する方右側のは「Company/Organization」です。

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個人登録の方が比較的簡単に登録できます。法人の方の「You will need」に「D-U-N-S Number」というがありますが、これを取得するのに少々いや、かなり手間がかかります。このMEMOでは、この先、法人の手続きの流れを追って行くので、下部の「Company」をクリック。

個人の場合は、「Individual」を選択するとクレジットカード情報を入れ、法人の場合のD-U-N-S Number入力後のあたりまでジャンプできると思います。

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時間が経っていたりすると、ここでもう一度、ログイン画面になります。登録するアカウントでログインを。

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その会社や組織、プロジェクトの責任者の情報を入れ、「Continue」。

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次のページでは、上部には、会社の情報を入れましょう。そして、ここで多くの方がひっかかると思いますが、下部にD-U-N-S Number(9桁の数字)という番号を入れる欄があります。

D-U-N-S Numberがわかっている場合とまだ取得していない場合とで、ここで大きく分かれます。

  • D-U-N-S Numberを知っている場合
    この先は、D-U-N-S Numberを取得するまでの長い日々が続きます。もし確かなD-U-N-S Numberをすでにお持ちなら、次はアップルによる審査になると思います。→「取得したDUNS Numberを入力して先に進む」までジャンプしてください。
  • D-U-N-S Numberをこれから取得する場合
    そのまま次へ

D-U-N-S Numberを検索し、なければ、そのまま申請する

「Check now」を押して、すでにその番号が取得済みか確認してみましょう。(D‑U‑N‑S Number 検索ツール

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会社の情報を英語表記で入力していきます。検索結果で見つからなければ、その情報のまま、登録申請する流れになるので、そのつもりで正確に入れて行きましょう。

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「D-U-N-S Number Lookup for Company Enrollment」という画面で検索の結果、「The company name you entered was not found.」と出て見つからなかった場合、そのままこの画面から登録の申請を行う事ができます。「By checking this box and clicking submit, …」というところのチェックをして、「Submit」を押しましょう。

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「Your information has been submitted to Dun & Bradstreet」と出て、申請が送信された事を示すメッセージが現れます。このDUNS Numberという番号が届くまで数日かかりそうです。

※「ダンアンドブラッドストリート (Dun & Bradstreet) – 信用調査会社の一つ」

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いったん、申請手続きを中断しても、そこまでの登録は保存され、また続きを別の日に行う事ができます。

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送信して間もなく、「D-U-N-S Number Request/Update Confirmation」というタイトルのメールが届きます。このメールに遅くともいつ頃までに完了するかという見積りの日付が書かれています。

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Thank you for submitting your D-U-N-S Number request / update to D&B. It should be completed by 04/03/2014, or sooner. Your request id is: XXXXXX-XXXXX. A D&B representative may be contacting you directly. Your cooperation will help to expedite the resolution of this request. Please contact applecs@dnb.com if you have any questions.

D-U-N-S Number requestの結果

数日後(6、7日後) …

「D-U-N-S Number Request/Update」というメールが届き、「We were not able to provide a D-U-N-S Number for this request.」という連絡を受けて、ここでいったんショックを受けます。この流れでは一発でスムーズに行かないようですね(会社や連絡状況にもよると思いますが)。まぁ、何の書類も付けずにこのまま審査が通るというのもおかしな話なので納得しておきましょう。

↓こんなメールを受ける事になると思います。

Your D-U-N-S Number request/update submitted on 3/25/2014 with ID Number XXXXXX-XXXXX has been reviewed.

We were not able to provide a D-U-N-S Number for this request.

Resolution Description: Unable to Verify

To resolve this issue, either resubmit your request with the additional information or contact D&B directly to assist in the verification of your business. Email: appdeveloper@dnb.com

The following information was submitted as part of your request:
Business Name: XXXX.Co.,Ltd.
City: XXX-ku
Country: JAPAN

Thank you for using D&B’s Mini Investigation Service.

the additional information」があれば一発でクリアできたかもですね。

そこで、このドキュメントがいかなるものか、ですが、

[iOS] 無料でD-U-N-S Numberを取得する手順

↑こちらを参考にさせていただきました。「履歴事項全部証明書」を添付してあげれば通るとの事。とりあえず、法務局行って取ってきましょう。PDFなどにしてメールに付けられる形にします。

「D-U-N-S Number Request/Update」という元メールを引用して返信する形で、宛先に「appdeveloper@dnb.com」を加えて以下のコメントをつけて、履歴事項全部証明書(日本語)のPDFを添付して送信してみましょう。日本語で書いても通じるようですが、無難に簡単な英語も添えておきます。自分のRequest IDも最初に明記しておきましょう。宛先も「dsmmssqladmin@dnb.com」と「appdeveloper@dnb.com」の2つに出しておきましょうか。(appdeveloper@dnb.comだけでもよさそうですが、ここも無難に)

こんな感じで履歴事項全部証明書(日本語)のPDFを添付して、出してみました。

Hi,

My request ID Number XXXXXX-XXXXX
Business Name: XXXX.Co.,Ltd.
City: XXX-ku
Country: JAPAN

This attachment is the additional information to resolve this issue.
この問題を解決するために必要な履歴事項全部証明書を添付しました。よろしくお願いいたします。

Regards

(↓返信する際、以下に元本文を引用しておく)
差出人: dsmmssqladmin@dnb.com
件名: D-U-N-S Number Request/Update
日付: 2014年4月1日 12:00:45 JST
宛先: XXXX@XXXX

Your D-U-N-S Number request/update submitted on 3/25/2014 with ID Number XXXXXX-XXXXX has been reviewed.

We were not able to provide a D-U-N-S Number for this request.

Resolution Description: Unable to Verify

To resolve this issue, either resubmit your request with the additional information or contact D&B directly to assist in the verification of your business. Email: appdeveloper@dnb.com

The following information was submitted as part of your request:
Business Name: XXXX.Co.,Ltd.
City: XXX-ku
Country: JAPAN

Thank you for using D&B’s Mini Investigation Service.

すると、このメールを出したのが夜中だった事もあるかもしれませんが、数時間後に返信が。

Hi ○○,

Thank you for your email. We sincerely apologize for the inconvenience that this may be causing you. Please be advised that we have forwarded your business document to our specialized team for review.

To contact Apple at any time regarding your enrollment please visit: https://developer.apple.com/contact/phone.php.

For your reference, the case number for this is: 1XXXXXXX

Thank you,
D&B Customer Support

「手間かけてごめんね、担当部署に転送して確認してます」的なメールです。そして、アップルのサポートを案内されていますが、この段階でアップルに問い合わせても何も進みません。case numberも書かれていますが、これはD&Bで管理している番号のようです。(アップルのサポートの受付番号は3から始まります。)

審査が通り、D-U-N-S Numberが発行されるか、リジェクトされるかの連絡がくるはずなので、もうしばらく待ってみましょう。

株式会社東京商工リサーチで検索してみる

D&Bが担当部署へ書類を転送したという連絡を受けてから数時間後に、東京商工リサーチで検索してみます。これも状況によるとは思いますが、D&Bからの連絡がくる前にこちらのデータベースが反映されている事があるかもしれません。とにかく、急いで手続きを進めたいので、こちらのサイトを使ってD-U-N-S Numberを取得してみましょう。(後からD&Bからも通知がくると思うので、通知が来た時にこの両者から取得した番号が一致するかは確かめましょう)

東京商工リサーチへ。まずは、検索してみましょう。

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D&Bが調査を進め、データベースに情報を反映させると、この商工リサーチの検索からも日本語で見つける事ができるようになると思います。

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D&Bからの連絡よりも先にこちらのデータベースで見つける事ができる、なんて事もあり得ます。検索結果で自社が見つかり、「DUNS」ボタンが押せれば、DUNS番号が取得できます。

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サービス使用許諾契約書に同意して先に進みましょう。

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「自社のD-U-N-S Numberを取得する(無料)」を選んで申請者情報を入力、申請すると、その日のうちにメールでDUNS番号を得る事ができます。

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「[Duns Number Search] DUNS# 照会申請」というタイトルのメールが届きます。[ DUNS# ]というところの番号がDUNS Numberです。これでついに DUNS番号(9桁の数字)を取得できました。

お世話になっております。
貴社DUNSナンバーは下記の通りでございます。
ご査収のほどよろしくお願い致します。
———————————————————————-
[受付番号] XXXXXX
[対象企業] XXXXX(株)
      XXX K.K.(本来の英語表記とは異なるのですが。。)
 東京都○○○ ○ー○ー○
[ DUNS# ] XXXXXXXXX (9桁の数字)
[ 自/他 ] 自社

ただ、気になる点として、対象企業の英語表記が、D&Bへ申請したものと異なり、どこかの誰か、日本語を読める人が勝手につけたような表記(本来の英語表記とは異なるもの)になってたりしました。。これがどのような影響をもたらすかわかりませんが、先に進もうと思います。

(追記:英語表記が間違っていると、その表記のままアップルへも申請せねばならなくなります。最終確認時にアップルから電話がかかってきます(日本語)が、その時点で英語表記が違うと申し出てもアップルに申請をいったんリジェクトされ、結局ここからやり直しになるので、この時点で、DUNS#上での表記等を正しいものにしてから先に進んだ方がいいと思います。また、D&Bで管理しているデータベースとアップルが持っているDUNS#のデータベースは同じものではなく、アップデートしてもタイムラグがあったりします。このようなトラブルが生じた場合は素直にアップルのデベロッパーサポートへ電話で問い合わせるといいと思います。日本語で親切に対応してくれます。)

取得したDUNS Numberを入力して先に進む

中断していたiOS Developer Programの申請手続きを再開します。右上の「Apple Developer Program Enrollment status」の「View Details」をクリック。

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申請手続きが途中段階である旨が表示されるので、「Continue Enrollment」をクリック。

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ついに「D-U-N-S Number」欄に自社のD-U-N-S Numberを入れる事ができます。また、「Legal Entity Name」は、商工リサーチからD-U-N-S Numberを受け取った時に書かれていた[対象企業]の英語表記と一致させて入力しました。

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D&Bデータベースにリストされている情報が表示されるようです。これが表示されれば先に進めると思います。「Your D&B information was not accepted.」と出た場合は、D&BデータベースからAppleが取得したデータになんらかの問題が生じている可能性があるので、これはもうAppleサポートに電話しましょう。どのような問題が生じているかを確認できると思います。「Verify your organization’s address.」と出たなら、次に進めます。

※ D&Bデータベースから取得したデータに何らかの間違い(会社の英語表記が異なるなど)がある場合も、D&Bに連絡するなどして一悶着ありそうですが、ここでは、後からなんとかなると信じて先に進めます。「はい、正しいアドレスです。」のチェックボックスにチェックして、「Continue」をクリック。 ←これ、後からなんとかなりませんでした。会社名などが違っていると結局アップルの審査でリジェクトされてしまいます。ここでの情報が正しく表示されない場合は、素直にアップルのサポートに電話して相談してみてください。親切丁寧に教えてくれます。

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ようやく、iOS Developer Programの参加手続きに進めそうな雰囲気になってきました!

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「Legal Entity Name」が”Seller”欄に表示されるぞ、という注意が表示されます。問題ないか確認して「Continue」をクリック。

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「Your enrollment is being processed.」と表示され、Enrollment IDが発行されました!今度はアップル側の審査のようです。結果を待ちましょう。

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同時にメールでも申請手続きの審査を行っている旨の通知が届きます。

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再度、iOS Dev Centerを確認しても、審査中は「Enrollment in Review」と表示されます。審査が行われ連絡が来るまで待ちましょう。

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アップル側の審査を通過〜プログラム購入手続き

数日後…(5日後)

5日ほど経ってApple Developer Supportから電話がかかってきました(日本語)。その確認に承諾すると、その後すぐに下記のような通知が来ました!

You can now continue the Apple Developer Program enrollment process by reviewing and agreeing to the Program License Agreement.

無事に会社の審査が通過したという事になります。

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メールのリンクをクリックするとログイン画面になりますので、登録したApple IDでログインしましょう。

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Program License Agreementでは、チェックボックスにチェックして「I Agree」です。Agreeしないと先に進めません。

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「iOS Developer Program」の購入になります。「Buy Now」をクリック。

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この先、購入を完了するまでは、日本のApple Storeで購入する事になります。登録したApple IDでログインしましょう。

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お支払いの請求先情報を入力しましょう。ここは、日本語でいいはずです。

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クレジットカード情報なども入力して、「続ける」をクリック。

56

お支払い情報を再確認して「ご注文の確定」を。7800円と表記されていたものに消費税がつき、結局8424円となりました。(2014年5月現在)

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これでプログラムの購入手続きは完了です。

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購入直後にデベロッパーセンターを訪れても、ストアからデベロッパーセンターにすぐに連絡が行かず、少し時間がかかります。ここが昔はとても時間がかかっていたためメールでサポートに連絡したりしていたのですが、2014年現在では、その必要はなく、遅くとも数時間でデータベースが反映され、お持ちのApple IDがプログラムを購入した事をデベロッパーセンターが認識するようです。

データベースが反映されるまでは、デベロッパーセンターへアクセスしてもこのような黄色帯で購入&アクティベイト待ちの状態となっています。

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しばらくすると、メールでも購入した通知がきます。

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購入後まもなく反映されるはずですが、再度アクセスしても黄色帯が出てる事があります。もう少し待ってみましょう。

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そして、ついにiOS Ceveloper Centerにログイン後、画面右上のこの部分に「Certificates, Identifiers & Profiles」や「iTunes Connect」といったメニュー項目が出てくるようになったら登録完了です!
お疲れ様でした!

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AdHoc用のプロビジョニングプロファイルを準備するまで

さて、「デベロッパープログラムに入ったら次に何をするのか」ですが、実機にインストールしてテストするのに必要なプロビジョニングプロファイルを準備してみましょう。ここでは、AdHoc用のプロビジョニングプロファイルを用意して、TestFlightで複数のテスターの実機に入れられるようにしてみようと思います。TestFlightとはなんぞやというMEMOは「TestFlight とりあえずどんなものか」をご覧ください。

iOS Developer Center右上のメニュー項目から「Certificates, Identifiers & Profiles」を見てみましょう。

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ここで実機テストしたり、実際にApp Storeからリリースするのに必要なプロビジョニングプロファイルというものを用意します。プロビジョニングプロファイルを作るのに必要な、Certificates(証明書)を作ったり、インストール可能なデバイス(実機)を登録などもここで行う事ができます。

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が、現在のXcodeを使えば、これらをXcode側からも作る事ができるので、今回はXcodeを使って作ってみます。最新のXcodeをMacのApp Storeで検索して、ダウンロード&インストールして起動してください。

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Xcode起動後、Xcodeメニューから「Preferences>Accounts」を開いてください。下の「+」から「Add Apple ID…」を選んで、登録したApple IDを追加しましょう。

66

追加したApple IDの「View Details…」を見てみてください。

67

まだ何もありませんね。下のリフレッシュボタンを押してください。

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「Certificates Not Found」と出て、ここで作成するためのリクエストを投げる事ができます。Certifitateには、2種類あって、「Distribution(配布用。AdHocもこちら)」と「Development(開発者だけ用)」があります。AdHocはDistributionの方なので、ここでは、そちらをチェックしています。(この段階で両方とも作っちゃってもいいと思います。なんだかんだ行って、Developmentの方も使う事があるかもしれないので)

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「iOS Distritution」というのが1つ追加されました。

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iOS Developer Centerで実際に見てみると「Certificates」の「Production」というところに「iOS Distribution」というタイプのCertificatesが出来ています。

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次に、テストする実機を登録してみます。まずは、ローカル接続した実機を登録してみます。USBケーブルでiPhoneをMacに繋いで、XcodeのWindowメニューから「Organizer」を開いてください。

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Devicesというところに接続した実機がリストされていると思いますので、それを選択している状態で、下の「Add to Member Center」を押して、デベロッパーメンバーと実機を関連付けます。

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どのApple IDとデバイスを紐づけるのか、というダイアログが出てきますので、上記で作成したメンバーのチェックをつけて「Choose」を押してください。

74

上記で、「Developer Certificate」を作成したなかったので、ここでも同じように登録するか聞かれます。もし、登録済みだったらこのダイアログはここで出てきません。やはり、AdHoc用だけ作るという事でしたら、「Not Now」を選んでください。

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実際にデベロッパーセンターをブラウザで確認してみると、Devicesも1つ作成されていると思います。

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ちなみに、Identifiersというのも、IDが「*」だけの、Wildcard(ワイルドカード)のものがひとつ作られていると思います。これは、いろいろなアプリを開発する際に、開発段階の状態まで使うようにすると、どんなアプリであっても使えるので便利、というものです。

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ここまで準備できたら、後はこれらを使ってプロビジョニングプロファイルを用意します。iOS Developer Centerでその作業を行います。「Provisioning Profiles>Distribution」を選択し、「+」を押してください。

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次の画面では、「AdHoc」を選びます。(当然、アプリが完成していてリリースをするためのプロビジョニングプロファイルでしたら、App Storeの方を選択します。

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さらに次の画面では、App IDを選択しますが、「Identifiers>App IDs」欄で登録されているものが選択できるようになっています。ここでは「*」のワイルドカードを選択しましょう。

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次に、期限が切れていないDistribution用のCertificatesが選択できるようになっています。

82

次にデバイスを選択します。最初に登録したものの他に、デバイスを追加したなら、それらもここで選択します。ここで選択しわすれたデバイスにはインストールできないのでご注意を。

83

最後に、名前をつけて「Generate」を押します。名前は一目で有効期限がわかるようにしておくといいと思います。

84

Your provisioning profile is ready.

となったら完了です。

85

再度、iOS Provisioning Profilesを一覧で見てみると、タイプ「Distribution」のものが「Active」の状態でリストされている事が確認できると思います。

86

以上でAdHoc用のプロビジョニングプロファイルが準備できました。これを使ってたくさんのテスト機に配布を行う事ができるようになります。コレ以降の、テスト版の配布に便利なTestFlightの使い方については、「TestFlight とりあえずどんなものか」をご覧ください。またTestFlightは、「iOSアプリ開発に便利すぎるTestFlightがAppleへ」にあるようにAppleとなったので今後さらに便利に利用できるようになる事が期待できますね。

超お疲れ様でした。ここまでやったなら、今後は毎年プログラムの更新手続きをすればいいだけとなります。がんばっていいアプリをリリースしちゃってくださいね^^