Apple Vision Pro系初投稿です。Vision Proを入手する前から「Mac Mini(+電源)とVision Proだけで、リアルモニタがなくてもMacの仮想ディスプレイとして使い始めることができるのか」が一番気になっていて、成功したのでMEMOしておきます。キーボードとマウスはありです。
MacBookやいつも作業してるMacなどモニタ付きのMacとの接続ができることは、公式動画でもあるので、とてもハイクオリティな仮想ディスプレイが使えることはわかっていました。そもそもモニタがあるならそれを使えばいいわけで、狙いは、モニタのない部屋でもVision ProとMacMini本体を持っていけば、Macで作業ができるようにしたいといった感じ。Wifiは同じ環境で。
ところが、いざやってみると、仮想ディスプレイとして接続できるのは、ログインした後の模様。なので、自動ログインする状態のMacならさほど問題ではないのかも。Mac起動後、一度ログイン画面で待機する状態のMacの話です。
結論としては、アクセシビリティの機能「VoiceOver」を使ってログインすればいける、です。
流れを書いておきます。
- 電源ケーブルだけを繋いだMacMini(モニタなし)とキーボード、WifiはVision Proと同じ接続先に。
- 電源を入れると起動音がなり、数秒後に見えないところで、ログイン待機画面になっています。
- その状態でキーボードはつながっているので操作可能なはず。コマンド(⌘)+F5(fnキーがあるキーボードなら、コマンド+Fnキー+F5の可能性も)を押すと、Macが喋り始めます。
- Tabキーを数回押すと、パスワード入力フィールドにフォーカスされているよ(より詳細なオペレーションを後述)みたいなことを言うところがあるので、そこで止め、パスワードを入力してEnterキー。
- 何も見えないところでのログイン方法詳細です。
- VoiceOverが早口で何か言っている状態になります。
- Escを何度か押し、上下キーを押すと「(ログインユーザー名)、ボタン、グループ」と言う状態になるので、ここでEnterすることでそのユーザーを選択。
- 早口ですが「〜選択されています。〜コントロール、オプション、スペースを押します」と言っていたら、そこはパスワード入力フィールドにフォーカスされています。
- その状態でパスワードを正確に入れてEnter
- うまくいけば、ログインが進むのでVoiceOverは何も言わない状態が続きます。これでログイン成功です。
- 正常にログインできた場合、何も喋ってくれないので、もう一度、VoiceOver(上記と同じキーで)をオンにしたりオフにしたりすると、今画面上にあるものを読んでくれます。
- それらを読んでくれるということは、この状態でログインされていることがわかるので、あとは、Vision Pro側から接続。
- Vision Proを被り、コントロールセンターの下にある「Mac仮想ディスプレイアイコン(モニタとVision Proが重なっているようなアイコン)」を選びます。
- ネットワーク内にあるログイン済みのMacが一覧に現れれば、それを選択することで、Vision Pro側からMacに接続できます。
この状態、周りから見ると、ほんとに何もない状態で、壁に向かってVision Proを装着してる人間がキーボードをカチカチやってるような未来的な状態になります。
東京造形大学卒業後、マクロメディア(現アドビ)に入社。QAやテクニカルサポートマネージャーとしてFlash、DreamweaverなどのWeb製品を担当。独立後、2007年に虫カゴデザインスタジオ株式会社を設立。2021年東京三鷹を拠点に。最近は、Unity, Unity Netcode for GameObjects, CakePHP, Laravel, ZBrush, Modo, Adobe Substance 3D, Adobe Firefly, Xcode, Apple Vision Pro, Firebaseにフォーカスしています。モバイルアプリ開発情報を主としたブログ「MUSHIKAGO APPS MEMO」の中の人。