Houdiniはじめました。バージョン18です。結構好きになりそうな気配。
ZBrushとの連携も良さそうなので期待して使いはじめました(まだGoZ対応はWinのみかも?;;)。高額な製品だと思い込んでおり、なかなか使うのを渋っていたものの、Apprenticeなるフリー版があったんですね。新たに製品を使いはじめるには、やはりこうした「始めやすさ」が大事ですね。
HOUDINI APPRENTICE 18 (FREE)
Houdini Apprentice は Houdini FX の無料体験版で学生やプロシージャル手法を習得したいアーティスト向けに非商用利用を可能にしています。Houdini Apprentice によって、数々の受賞栄誉に輝く Houdini FX のほぼすべての機能にアクセス、あなたのスキルを伸ばし、個人プロジェクトに使うことができます。Apprentice ではディスクにシーンを保存でき、レンダリング画像には小さなウォーターマークがつきます。
ただし、ほぼ全ての機能が使えるというものの、FBX書き出しができないという制限があるのは、他製品とのやり取りを含めて学習するには、仕方ない事とはいえ厳しいところ。そこで、Indie版をいずれ入手する事を念頭に置いて、Apprentice版はそれまでの繋ぎとして、使い勝手を色々と試す間だけ使う事にしました。(これが後で痛い目にあうのですが)
HOUDINI INDIE 18 ($269 USD/1年 : $399 USD/2年)
独立系アニメータやゲーム製作者が、事業化を目指すインキュベーション段階において Houdini を必要とする場合、Houdini Indie を導入すれば、Houdini のアニメーションおよびビジュアルエフェクトの全ツールを制限付き商用ライセンスで利用できます。
保存したドキュメントファイルに互換性がない?・・・
どんな製品もドキュメントファイルを保存しながら制作をし、再度そのファイルを開いて制作を再開する、という流れになりますが、Apprentice版で保存したドキュメントファイル(.hipnc)は、Apprentice版を使っている間は問題なく作業できるものの、Indie版入手後、そのファイルをIndie版で開くことまではできるものの、制限を解除された「FBX」書き出しを行っても、何のエラーダイアログを出すこともなく、無反応で書き出せません。。。これ、超要注意です。
Apprentice版で保存したドキュメントファイル(.hipnc)をIndie版で開いて、新たにIndieのドキュメントファイル(.hiplc)として保存することもできない。。この挙動は、想像の範囲を超えていました。当然、上位版では平然と制作を継続できるものだと思っていました。これを知らずに APPRENTICE版で作りまくってしまうと、結構痛い目にあうので気をつけた方がいいです。
救済措置
公式ではないものの、なんとかする方法が2つくらいあるようです。ただし、メーカーとしてはこうしたことが行えないように、わざわざ非商用版フォーマット(.hipnc)を用意して、フリー版を提供していることもあるので、上記のようにインディ版を購入する前提で作ってしまったものを救うための最後の悪あがきだと思った方がいいでしょう。
1つは、完全にファイルそのものをコンバートするWebアプリケーション型で、.hipncをアップロードすると、.hiplcを返してくれます。「How to convert a houdini hipnc to hiplc」で検索するとあるでしょう。
2つ目は、ジオメトリひとつひとつをツール化し、「Edit Tool」でPythonコードをコピペして、Indie版で再現させるというもの。こんな機能を内蔵しているのか、と驚くばかりです。こちらはリンクしときます。
いずれにしても、Houdiniは、ブラックフライデーやサイバーマンデーで安売りをするようなメーカーではないようなので(2019年秋現在)、Indie版を買う前提なら、最初からIndie版を購入して制作を進めた方が良さそうですね。
東京造形大学卒業後、マクロメディア(現アドビ システムズ)に入社。Quality AssuranceやテクニカルサポートマネージャーとしてFlash、DreamweaverなどのWeb製品を担当。独立後、2007年に虫カゴデザインスタジオ株式会社を設立。2021年東京三鷹を拠点に。最近は、CakePHP、Laravel、Unity、ZBrush、Modo、Adobe Substance 3D、Adobe Firefly、Xcode、Firebaseにフォーカスしています。モバイルアプリ開発情報を主としたブログ「MUSHIKAGO APPS MEMO」の中の人。