Flash Pro でiPhoneアプリを作成する際は、常に描画の最適化に気を配っておくべきですね。
GPUレンダリングを選択し、ビットマップキャッシュ (ASでは、「cacheAsBitmap」や「cacheAsBitmapMatrix」とか)をうまく使い回したりします。CS5.5では、キャッシュさせるのではなく、初めからビットマップ化してしまう、つまり、パブリッシュする際に思い切ってビットマップにしてしまう「ビットマップとして書き出し」っていう便利で安心な設定もあります(MCインスタンス選択時のプロパティインスペクタにあります)。
確実にビットマップな素材であればいいのですが、キャッシュを使った場合、どのタイミングでキャッシュされているのか、正しくキャッシュが行われているのか、が心配になります。そんなときに、キャッシュ化の状況を確認するために使用していた「CTTextureUploadTracking」というものが、CS5までは使えました。
- 青は、ビットマップとしてキャッシュされてないもの。
- 緑は、初めてビットマップキャッシュされたものがGPUへ転送された箇所。
- 赤は、ビットマップキャッシュが再度GPUへ転送された箇所。
<key>CTTextureUploadTracking</key><true/>
と書いて使用していました。
こんな便利だった機能が、CS5.5(AIR2.6実装のCS5.5発売時 現在)からは使用できなくなったようです。それに置き換わる機能もないとの事です。
ビジュアル化してくれる便利なものでしたが。。AIR2.7でもないのかなぁ?
これに置き換わるものではありませんが、川崎さんの「KDrawSprite」という便利そうなASのライブラリもあるのでお試しを。
東京造形大学卒業後、マクロメディア(現アドビ)に入社。QAやテクニカルサポートマネージャーとしてFlash、DreamweaverなどのWeb製品を担当。独立後、2007年に虫カゴデザインスタジオ株式会社を設立。2021年東京三鷹を拠点に。最近は、Unity, Unity Netcode for GameObjects, CakePHP, Laravel, ZBrush, Modo, Adobe Substance 3D, Adobe Firefly, Xcode, Apple Vision Pro, Firebaseにフォーカスしています。モバイルアプリ開発情報を主としたブログ「MUSHIKAGO APPS MEMO」の中の人。