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FutureSplash Animator の最新版リリース!とりあえずどんなものか

この15年以上もの間、史上最強のアニメーション制作ソフトとして、あのDirectorの火の海をも消し去るほど高速なカニ歩きで水しぶきをまき散らしたと言われる、FutureSplash Animatorの最新版「Flash Professional CC」がついにリリースされました!

記念すべき初回の起動。最初だけ少し起動が遅いですが、2回目以降はショットも取れないほど起動が速い!

FutureSplash Animator最新版だなんて、僕がなぜこんな書き方をしているかというと、ズバリ「Flashというブランドで見るのではなく、初心に返ってFutureSplashというブランドでこの新バージョンを見て欲しいから」です。(※これは個人的な思いです。)

生まれ変わったFlash Pro 「Flash Professional CC – Reborn」とか言われてますが、「Reborn」ってこういう事なんだと思います。

以下、前半つべこべ書いてます。今ドキはその「つべこべ」が面白いのですが、飛ばして新バージョンの事を知りたい人は「最新版はどこにあるの?」のちょっと前あたりから。

FutureSplashとはなんぞや

最近では誰もが知るようになった 「Flash」のバージョン1、つまり初代は「FutureSplash」という名前だったのです。


(写真提供:A.e.Suckさん。2013年6月撮影。実は、今でもFutureSplashを起動可能な環境をお持ちのA.e.Suckさんにわざわざ撮ってもらったもの)

このソフトはマクロメディアに会社ごと買収されて以降、アドビの現在に至るまで、皆さんご存知の「Flash」という名で数多くの人々にいろいろな使われ方をしてきました。「Flash」というブランドと化したこの名前は、過去にとてつもなく大きな良い影響をマクロメディア、アドビ製品群にもたらしました。ユーザも、アニメーターだけでなく、Webデザイナー、プログラマー、さまよえるアーティスト、そしてJava使いまでもが加わりました。FlashLiteなんて存在はどれだけバブリーな会社を作ったか、その経済的効果は計り知れません。

しかし、この2012年〜2013年にかけて、悪い影響が強く出てきています。これは、FlashがiPhoneで動かなかった事がきっかけでしょう。実は動くんですよ、、AIRという技術を使えば、、ネイティブアプリケーションとして。ブラウザ内でのFlashに拘ることはないのです。
しかし、結果的に、こんな質問さえも出てくる始末です。(回答No.2はいい回答です。)

Flashが劣化したわけではなく、なんでもFlashで強引にやっていた時代から、Webページは普通にHTMLで作ればよい時代になっただけなのです。それが今度は「Flash」というブランドが悪い方向へ大きく作用してしまいました。あらゆるFlashと名のつく製品へダメージを与えました。

スマホ向けにはAIRを使ってアプリケーションを作り、PC向けにはAIRだけでなくFlashPlayerだってぜんぜん使っていい。YouTubeだってFlashPlayerで観てるでしょ。Webビデオ再生にFlashPlayerが使えてる時代ではインストール率だって十分にあるはず。
普通のWebサイトのインターフェイスにまでも使っていたFlashコンテンツに関しては、今後は普通にHTMLで作ればいい。IE6と戦えばいい。

この状況をわかりやすくしようと、Adobeは「Flash」ブランドを「Gaming」にフォーカスさせ「Web」には新しいブランド「Edge」を持ってきたのです。

(しかし、最近の最新情報として、ゲームに限らず、ブラウザのコンテンツとしては、「Flash > HTML5 > PC環境はFlash」と一周する動きも出てきています。なぜなら、古いIEやらなんやらが居やがるからです。)

FutureSplash Animator最新版を素直に使ってみよう!

Adobe Creative Cloud(Amazonで3ヶ月版あり)に入れば、そこにあるソフトは自由に好きなように使っていいんです。それぞれのソフトのいいところをうまく使いこなしてこそ、真のCCユーザとなれます。FutureSplash Animator最新版、つまり「Flash Professional CC」というアプリをダウンロードしてインストールしましょう。

絵心を持ってペンタブレットで好きな絵をステージに描きましょう。バケツで塗りつぶして、、そうそう、線がちょっと開いてたりしても塗れるんです。間違ったところは消しゴム。小さく描きすぎても好きなだけ拡大すればいい、ベクターでっせベクター。好きなキャラができたら、ムビクリにしてシンボルに。シンボルの中でオニオンスキン使ってペラペラ漫画風にキャラを動かしましょう。ペラペラ動いてるキャラをステージでトゥイーンさせましょ。

人間がパソコンに向かって最初にやりたい事をそこそこ満足出来るくらいの事まで実現できます。それこそが、FutureSplash Animatorなのです。
「Flash Professional CC」こそ、そのFutureSplashの最新版なのです。

さてここからが肝!昔は、パブリッシュしてブラウザのFlashPlayerで見るもんでした。
CC以降の時代はもうこれで行きましょ、「ビデオ書き出し」です。バージョンCCでは、ビデオ書き出しの速度が神速です。ビデオで書き出して、YouTubeで公開しましょ。

これの1つ前のバージョンは、「Flash Professional CS6」ですが、これと比較してもわかると思います。かなりストレスなく書き出せます。
ちなみに、この書き出しは、AS3で制御された動きもちゃんと動かしてくれます。

ここまで書けば、まぁスッキリしたので、後はついでにCS6との違いでも簡単にメモしておきます。

最新版はどこにあるの?

どこでリリースされた事がわかるかというと、Adobe Application Managerです。

じゃ、Flash Pro CS6は今後どこにある?

Flash CS6を維持したまま、Flash CCをインストールする事ができます。
ただし、Flash CS6のインストーラが今のところ見当たらないので、CS6をアンインストールしないように。
情報によると、近い将来、creative.adobe.comからダウンロードするバージョンを選べるようになるとの事。それまではCS6をインストールしたままにしておくのがいいと思います。
(↓ありました。追記を参照。)
という事は、ライセンス的には、マシンにCS6とCCとを共存させて利用してもいいという事でしょう。

[追記] ※ちょっとまだ試せていないのですが、CS6をインストールする方法がアドビの西山さんのブログに書かれていますこのバージョンを選ぶプルダウンを今探しているところなのですが、まだ見つかってません。
ありました。見つからない方、キャッシュクリアすべしです。


↑これは古いCreative Cloud。こうなってる方はブラウザのキャッシュクリアして以下の通り。






ここでした。

ちなみに、新しいApplication Managerをインストールしようとすると、エラーが出てしまうという方がいるかもしれません。僕もそうでした。

Adobe Creative Cloud
Adobe Creative Cloud is needed to resolve this problem. However, it is missing or damaged. Please download and install a new copy of Adobe Creative Cloud from ‘http://www.adobe.com/go/adobecreativecloudapp’.

今回のこのCCへのアップデートのタイミングで上記のエラーが出たら僕と同じかもしれません。古いApplication Managerアプリが残ったままになっている事が問題のようなので、
/アプリケーション/ユーティリティ/Adobe Application Manager/
フォルダごと削除というか、デスクトップに移動するなどしたら無事にインストールできました。

前バージョンCS6との違い

すべてを網羅していません。気になったところだけ箇条書きしておきます。

まず、アドビのAndyさんが5つ挙げてます。それについて僕のコメントを添えておきます。

その他、今回のCCでだいぶ変更になったので、いくつかリストしておきます。基本的に、Creative Cloudとなった事で、本当に必要な機能だけにシェイプアップした感じです。今まで、新機能としてデモ栄えさせるために実装してきたような蛇足機能は、さよならされてます。中には必要な機能までもが。。

以下、なくなっても、まぁ困らないようなもの達。

まだまだ他にも違いがありそうですが、だいたいこんなもんかと思います。もし大事なの忘れてたら追記しますのでフォローしといてください^^

[追記] 上条さん記事では、HTML5対応のところで、「新規ファイル作成時に、AS3 などと並んで HTML が選択肢として追加される」など興味深い事が書かれています。

[追記] A.e.Suckさんが起動速度比較のわかりやすいの作ってます!ビデオ書き出しの事なども重要!

[追記] そだそだ、OneTwoPunch でこれやっとくの忘れてた!

[追記:2013.07.08] 池田さんのブログでビデオ書き出しのサンプルがありました。こんなビデオも書き出せる!